巨大竜巻によって・・・
2007年5月4日午後9時45分、アメリカカンザス州の田舎町グリーンズバーグ市を襲った巨大竜巻。11人の人が亡くなり、街の95%が破壊されました。竜巻で壊滅した街をそのままに、住人たちは別の街に避難していきました。
市長や市議会議員など数名で集まり、復興について語り合いました。一刻も早く、何もかもを失った街を復興させたいが、ただ作り直すだけでよいのかという意見もありました。何かが必要だ。
ここはグリーンズバーグ。グリーンという名前がついているのだから、グリーンな街を創ろう！
断熱材兼型枠を使って・・・
しかし当時は環境には興味がない、グリーンが環境に優しいと意味を持つなんて知らない住民もいる中、街を去っていく者もいたが、電球一個の見直しから地熱発電、そして断熱性の高い省エネ住宅を取り入れる試みをしました。
災害前の住宅は、光熱費が4万円ほどかかっている家もあったが、割高でも新工法で家を建てれば、将来的には元がとれると分かり可能な限り採用されました。
グリーンな街づくりで・・・
街灯は全てＬＥＤに、豪州の企業からは節水トイレが贈呈され、断熱材兼型枠という言葉を知らなかった住民も4割以上が新工法を取り入れました。その試みや市民の熱意が評価され、全米で最もクールな町10にも選ばれ、グリーンな街造りのモデルとなっています。
